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zoom RSS 映画 『椿三十郎』 三船が凄腕の浪人をユーモラスに演じた作品

<<   作成日時 : 2018/01/08 11:28   >>

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制作年  1962年(昭和37年)

配給   東宝

原作   山本周五郎作「日々平安」より

監督   黒澤 明

出演者  三船敏郎、仲代達矢、小林桂樹、加山雄三


ある城下町の真夜中。

森の中の古びた社殿で若侍の一団が密談をしている。

正義感に燃えた9人の若侍たちは次席家老・黒藤(志村 喬)と

国許用人・竹林(藤原釜足)の汚職を正すべく立ち上がった。


若侍のリーダー格である井坂伊織(加山雄三)は、

汚職事件に関する意見書を、

叔父でもある城代家老・睦田弥兵衛(伊藤雄之助)に届けたものの

破り捨てられた顛末を明かしたため、皆は落胆する。


だが井坂の話によれば、大目付・菊井六郎兵衛(清水将夫)は

真剣に意見を聞き入れ、同志一堂を集めて会いたい旨を伝えたという。

それを知った若侍たちは歓喜に湧く。


と、社殿の奥から一人のくたびれた紋付き袴の浪人(三船敏郎)が現れる。

若侍の話を全て聞いていたというその浪人は、

若侍たちが軽んじる城代こそ正義で、

大目付はむしろ敵の黒幕であろうと指摘する。


半信半疑の若侍たちであったが、

不覚にも間もなく社殿は菊井の腹心である室戸半兵衛(仲代達矢)率いる兵に

包囲されてしまう。

浪人の指摘こそが事実だったのだ。

浪人は、青くなった若侍たちを制して床下へ隠し、この危機を救った。


さらに浪人は城代の身に危険が及ぶと推理し、

未熟な若侍のやることに不安を覚えた浪人は、

自ら10人目として力を貸すことにし、

若侍らの案内で城代の屋敷へ向かう。


浪人の予想通り、既に城代屋敷は菊井の手に落ち、

睦田はどこかに連れ去られた後で、

夫人(入江たか子)と娘・千鳥(団 玲子)は監禁されていた。

菊井らは、一石二鳥として自分たちの汚職を睦田になすりつけようと企んでいた。


再び浪人の策により、

見張りの隙を突いて夫人と娘を奪還することに成功した若侍たちは、

黒藤の屋敷の隣にある若侍の一人・寺田(平田昭彦)の家に匿った。


黒藤の屋敷は、別名椿屋敷と呼ばれるほど椿が見事だった。

睦田夫人から名を問われた浪人は、椿を眺めながら椿三十郎と名乗る。

睦田を助け出せれば菊井らは失脚するとして、

若侍たちはまず睦田の監禁場所を特定しようとする。

黒藤か菊井・竹林の家のどこかに監禁されているはずだ。


一方で、菊井らも、のらりくらりと要求をかわす睦田に手を焼いており、

要求を飲み込ませる人質とするため、

連れ去られた彼の妻子の行方を捜そうとする。

そこで菊井らは空の駕籠を使って若侍らを誘き出す策を立てる。

三十郎は警告を発するが、若侍らはその罠に誘われてしまう。

土壇場で罠と悟り、若侍らは三十郎の警告を無視したことを恥じる。


次に三十郎は、敵状を探るため、室戸を訪ねていった。

室戸は三十郎の腕を買っているので、即座に味方につけようと、

菊井、黒藤の汚職のことを話し、自分の相棒になれとすすめた。

社殿の件で室戸に仕官を誘われたことを利用して菊井の懐に潜入し、

睦田の居場所を探る策を立てる。


ところが、相変わらず三十郎を信用しきれない保川(田中邦衛)らが

室戸と三十郎の尾行を進言したため、

室戸らを尾行した仲間が逆に捕まってしまい三十郎の策は破綻する。

結局、三十郎は捕虜らを逃がすために一芝居打って室戸の隙を突き、

菊井の家来らを皆殺しにして彼らを助け出す。


寺田の家に帰って来た三十郎は若侍をどなりつけた。

その時、夫人と千鳥が椿屋敷から流れてくる小川の中から

睦田に送った意見書の破片を見つけて、伊織に知らせる。


伊織は睦田が破いた意見書をまるめて袂に入れたのを覚えていた。

この小川は寺田の庭の隅を通っているのだ。

他ならぬ椿屋敷こそ睦田が監禁されている場所であった。


そこで三十郎は、黒藤の警固を解かせるため、

時間稼ぎできる遠く離れた光明寺に

若侍達が潜伏していると知らせに行くことになった。

嘘をついて椿屋敷の兵を移動させ、その隙をついて屋敷を襲撃する策を立てる。

その際、屋敷が留守になった合図として

色は何でもいいから大量の椿の花を小川に流すことを決める。


椿屋敷にやってきた三十郎は計画通り、

室戸に若侍らが町外れの光明寺にいると話し、警備を手薄にさせることに成功する。

計略は図に当った。

警固の一隊は光明寺に向った。


ところが、肝心の椿の花を流すために赤い花を集めていたところを

室戸に見つり捕まってしまった上に、町外れにいたという嘘がバレてしまう。

光明寺の門の上に寝ていたという三十郎の言葉に、

竹林が光明寺の門に二階がないことに気がついたである。


室戸が派遣した兵を急いで呼び戻しに行っている間、

三十郎は小川の脇石に縛り付けられていた。

そこで三十郎は、黒藤らに間もなくこの屋敷は襲撃されると話し、

例の一味が隣の寺田の家に集まって三十郎の合図を待っているから

塀際から覗いてみな、と促す。


黒藤家の三太夫(小川虎之助)が一味がいることを確認し慌てるのを、

赤い椿はすぐ斬り込めという合図、白い椿の花は中止の合図だと嘘を付く。

ついでに何の合図もなければ三十郎に何かあったとして乗り込んでくると話す。

臆病な竹林らは三十郎の罠にかかって、

慌てて刀で椿の花を落とし、小川に大量に流した。


黒藤らが急いで流した椿の花を合図に若侍らは屋敷を襲撃し、

見事、睦田を救出することに成功する。

室戸らが戻って来たときは睦田は救出された後で、すべてが終わっていた。


後日、睦田は若侍らを集め、感謝の言葉を投げ、

事件の顛末として菊井が切腹したこと、

黒藤と竹林は家名断絶の処置が下ったことを話す。

そこには本来、三十郎もいるはずであったが姿を見せず、

間もなく旅立ったことを知って、若侍らは急いで彼の後を追う。


町外れで三十郎に追いついたところ、そこには室戸もいた。

室戸は三十郎を批難し、決闘を申し出る。

若侍らが見守る中、しばらく2人は無言で対峙し、

そして三十郎が一瞬の居合抜きで室戸を斬り捨てる。

三十郎は室戸を自分と同じ抜身の刀であったと評し、その場を去る・・・・・


監禁されていた睦田夫人と千鳥を救出し、屋敷内の干し草小屋に隠れていた時、

抜き身の刀について睦田夫人と三十郎の間でこんなやり取りがあった。

―助けられてこんな事を言うのは何ですけど

すぐ人を斬るのは悪い癖ですよ

あなたは何だかギラギラしすぎてますね

抜き身みたいに・・・

あなたは鞘のない刀みたいな人 よく切れます

でも本当にいい刀は鞘に入っているものですよ・・・


睦田夫人(入江たか子)にゆったりとこのように言われると

三十郎もずっしりと心に響いたようです。


『七人の侍』『用心棒』でもそうでしたが、三船の殺陣はリアルな殺陣で、

相手を斬るときはすごい勢いで必ず2度斬りをしています。

相手に致命傷を負わせるということでしょうが、東映時代劇の舞台殺陣とは

全く違った迫力に圧倒されます。


最後の三十郎と室戸半兵衛の決闘シーンでの血しぶきは、やりすぎですね。

リアルではあってもあんな血しぶきにはならないと思います。

黒澤監督は奇をてらいすぎたのでは?


モノクロ映画で赤い椿を観客に赤色と認識させる工夫は大変だったでしょう。

どうしても黒く見えてしまいますから。

良く工夫されていました。




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